何もないことが、満ちている。

今日は朝から、肩も首も調子がよくて、

久しぶりにセカンドシリーズの練習をした。

ひとつひとつのポーズをたどっていく中で、

「あ、こんなふうに動けるんだ」と思える瞬間があって、

でも同時に、無理をしないように、静かに様子をうかがう自分もいた。


そしてふと、気づいた。

痛みがないって、こんなにありがたいことなんだなぁと。

今日はただ気持ちよく動けることが、しみじみ嬉しかった。


アシュタンガヨガの練習って、

“どこまで進んだか”よりも、

“どんなふうに向き合ったか”が、

いつも大切だなと思う。

たとえば、前より深く入れたことももちろん嬉しいけれど、

それ以上に、今日はちゃんと今の自分と向き合えた、

その実感のほうが、大切だったりする。


そのことを、朝の練習が静かに教えてくれた。


夜は、アシュタンガヨガビギナーのクラス。

生徒さんにも、「どこまでできるか」だけではなく、

「どんな気持ちで向き合っているか」を大切にしてほしい。

ポーズの完成形をめざす道のりの中には、

たくさんの“気づき”や“変化”がある。

その途中を一緒に味わっていけたら、それで充分だと思う。

マットの上に立つとき、誰でも最初はビギナー。

でも、心の向きが変わったときから、練習は深まっていく。


体と向き合う日々の中で、

「何もないこと」がどれだけ満ちているのかを、

忘れずにいたいと思う。

YUKO SATO

札幌でアシュタンガヨーガを実践し、日々の学びを重ねています。 ヨガの教えとアーサナは、 心と体をやさしく育み、人をしなやかに成長させてくれるもの。 その温かい変化をみなさんと一緒に感じながら、ひとりひとりのペースに寄り添って、心と体の可能性を広げていくお手伝いをしています。

YUKO

ヨガを通して楽しみながら成長していく。

アシュタンガヨガを練習しながら、ヨガの教えを学びお伝えしている札幌のヨガ講師。

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