YUKO

ヨガを道具に楽しみながら成長していく。

アシュタンガヨガを練習しながら、Vedantaを学び、ヨガをお伝えしている札幌のヨガ講師。

日々の日常など、感じたことなどゆるくアップしていく予定です。

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どうやったらできるのか考える

ヨガの練習をしていると、
「これは私には無理かも」と感じるポーズに出会うことがあります。  ジャンプスルー、後屈、バランス…… 逆転ポーズなどは最初は誰でも怖さを感じるもの。なかなか思うように動けなかったり、理想の形にならなかったりして、 つい「できない」に意識が向いてしまうことも。  でも、アシュタンガヨガの練習が教えてくれるのは、 「できない」ではなく「どうやったらできるのかを考える」ことの大切さ。  たとえばジャンプスルーが難しい時、 足の付け根の引き込み?呼吸?マットを押す力?出てくるたびに色々な可能性を試して、小さな工夫や意識の変化が、少しずつ出来るに近づけてくれる。 毎日同じ順番で向き合うからこそ、
昨日の自分と今日の自分の違いに気づきやすい。  だからこそ、あきらめない。
その姿勢が、日常にも染み込んでいきます。  たとえば仕事で壁にぶつかったとき、 「どうせ無理」と決めてしまうのではなく、 「どうやったら前に進めるか?」と問い直すクセがついてくる。  アシュタンガヨガは、
体を動かす練習であると同時に、 人生に必要な色々なことを教えてくれる。 できないことにも向き合う勇気をくれるのも、アシュタンガヨガの魅力。すぐに忘れてしまったり、いつもの癖に戻ってしまうから、日々練習。

チャレンジと可能性

今日はレディースホリデーで朝練習お休み。のんびりな朝。昨日はビギナーヨガクラス。 ゴールデンウィークで1週間ほど会えなくなる前にと、
わざわざ時間をつくって来てくれた方もいて、心がじんわり温かくなりました。  昨日は 連休前の区切りとして、いつもはやらないチャレンジポーズも取り入れてみました。  最初は「できるかな?」という不安そうな表情もあったけれど、
呼吸を重ねて、体を感じて、
その人のペースで「やってみる」ことに向き合っていく姿が、とても美しかった。 できる・できないよりも、
そのプロセスの中で生まれる集中や、ふっと緩んだ笑顔に、
ヨガの豊かさを感じる。 私がヨガクラスで大切にしているのは、
うまくやることや、ポーズの完成度ではなく、
その日その時の“自分”に気づくこと。  「今日はここが心地よい。呼吸しやすい」
「今日はこのくらいのペースの呼吸が心地いいな」 そんなふうに、自分に向き合う時間を持ってもらえたらうれしい。 ポーズの形よりも、そのプロセスにある気づきや感覚。 それが、日々の中でもきちんと自分の声に耳を傾けるきっかけになってくれると信じています。   そして、あらためて思うのは、
私は本当に人に恵まれているということ。  ヨガがこんなにも大好きでいられるのは、
導いてくれた先生や先輩たち、
変化し続ける生徒さんたち、
あたたかい言葉をかけてくれる皆さんがいてくれるからこそ。  いつも誰かの優しさに支えられている。 そのことに気づくたび、心が静かに満ちていく。

ゴールデンウィーク、徳島へ。ヨガの教えを深める旅

ゴールデンウィークは、ヨガの学びを深めるために徳島へ行ってきます。 今回この旅を選んだ大きな目的の一つは、アシュタンガヨガと共に私が学んでいる「ヨガの教え」を、まるでインドにいるかのような生活や体験を通して、より深く理解したいと思ったからです。 アシュタンガヨガを始めた5年ほど前、私は同時にヨガの教えも学び始めました。 この二つの学びは、少しずつ、でも確かに、ヨガの本質に触れさせてくれました。 ありがたいことに、活動を始めて少し経ったタイミングで、アーサナ(ポーズ)だけでなくヨガの教えも大切にしている更科ご夫妻が札幌に来てくださり、学びの機会をいただけるようになりました。
スタジオをお借りしたり、アシスタントや代行をさせていただいたりする中で、ヨガの学びはさらに深まっています。 マットの上での練習と、日常生活はつながっている。 食事、選択、生活の土台。 マットの上での気づきを、どのように日常に生かすのか。 それを、行動を通して学ばせていただいています。  そんな実体験があるからこそ、今の私は夜クラスなどでも、アーサナプラクティスを通して得た気づきや、日常の中で感じた「ヨガ」をシェアしています。 AYS(アシュタンガヨガ札幌)は、私にとって朝のマイソールクラスを通して、ヨガの教えを学ぶ場。そして徳島は、生活そのものを通してヨガを学ぶ場なのではないかと思っています。  今回訪れるのは、アシュタンガヨガとヨガの教えを深く実践し、生活に生かしてきた先生が作った村。
初めて宮崎のAshtanga Yoga Gatheringでドニ先生にお会いして以来、ずっと行きたいと思っていた場所です。  人と自然との調和。 自分自身と、日々の選択や生活の土台を見直しながら、一つ一つ積み上げていきたい。
そんな気持ちで、この学びの旅に向かいます。

【お知らせ】5月ゴールデンウィーク中の代行について

みなさん、こんにちは!札幌もだんだん暖かくなってきましたね😊5月のスケジュールをアップしました。ぜひご確認ください✨今日はゴールデンウィーク中の代行についてのお知らせです。ゴールデンウィーク中はヨーガの学びを深めに、2日〜7日まで札幌を離れ徳島に滞在するため、代行をお願いすることにしました。快く引き受けてくれたのは、ヨガ仲間でもある奥谷 勇樹(おくや ゆうき)先生です。会うと気持ちの良い風が吹いたかのような感覚がする素敵な人柄です。この機会に、新しい風を感じてみてください🍀ーーーーー奥谷 勇樹 プロフィール1998年 東京都東久留米市出身。 2021年 大学在学時より情熱を注いでいた筋トレの競技力向上を目的に、
23歳の時、宮城県仙台市Cosmic Yoga主宰 天野 晶師の下でアシュタンガヨガを始める。 開始3ヶ月後にはヨガの素晴らしさに魅了され、筋トレを手放しヨガの道へ。 2022年Japan Ashtanga Yoga Gathering in 宮崎に初めて参加。 全力で人生を楽しむ先輩方の姿を見て、自分の進む道は間違いでないと確信。 2023年 アシュタンガヨガの総本山インド・マイソールへ行くことを決心。 2024年 4年間勤めた会社を退職し、北海道札幌市に移住。 Ashtanga Yoga Sapporo主宰 更科有哉師・あさこ師の下で練習開始。 自らの人生を変えたJapan Ashtanga Yoga Gathering に運営スタッフとして参加。
2024-2025年 念願のインド・マイソールでヨガ修行。サラスワティ師の下、3ヶ月間ヨガの学びを深める。 日常生活からヨガを実践する様子をブログやポッドキャストを通じて日々発信する。 ブログ:〜My Soul Blog〜
https://ashtangayoga-yuki.com/category/blog/ ポッドキャスト:〜20代アシュタンガヨガ実践者の独り言〜 
https://open.spotify.com/show/0mw20l7EWAlru906U1wYylーーーーー5月もよろしくお願いします!

伝統的なヨガを通して

アシュタンガヨガを始めたばかりの頃は、パワーヨガの延長線上にあるものだと思っていました。動きが多くて、しっかり汗もかけて、「体を鍛えるヨガ」「強くなるためのヨガ」だと。でも、続けていくうちに、そして伝統的な師のもとで学び始めてから一年が過ぎた今その印象は、まるで違うものに変わりました。最初は、先生方の言葉や在り方に圧倒されるばかりで、「私には遠すぎる世界だ」と感じることもたくさんありました。ぶれることなく、静けさの中に真っ直ぐ立ち続けるその姿。それは、私にとって“神聖な存在”のように映っていたのだと思います。到底追いつけない。そんな葛藤の中で、練習と学びを重ねる日々。練習を重ねていく中で、少しずつ気づいてきました。先生方の中に見ていたその光は、実は自分の中にもそっと灯っていたのだということ。伝統的な教えの中で繰り返し示されるのは、「あなた自身が神そのものである」ということ。それは頭で理解するものではなくて、日々の練習や生活の中で、静かに気づいていくこと。ヨガの道は、“なにか新しい自分になる”ことではなく、“すでにある自分”を思い出し、信じていく旅。アシュタンガヨガは、派手なポーズを目指すものではなく、呼吸とともに“本来の私”に還っていくための実践だと、感じています。そして練習を続けていく中で、「教えてもらうこと」に向かうだけでなく、「受け取ったものを、私なりのかたちで返していくこと」にも目を向けるようになってきました。完璧じゃなくてもいい。きれいな言葉じゃなくてもいい。でも、私が受け取ってきた教えは、誰かに手渡していくことで、もっと深まっていく気がしています。

【八支則シリーズvol1】ヤマ

ヨガはマットの外から始まっているヨガと聞くと、多くの人がまず「ポーズ」を思い浮かべるかもしれません。でも実は、ポーズはヨガの“8つの枝”のうちのたったひとつ。今日はその中でも、ヨガの土台となる「ヤマ(禁戒)」について書いてみようと思います。ヤマとは、“他人や外の世界に対して、してはいけないこと”。私たちが調和の中で生きていくための「指針」のようなものです。ヤマは5つの教えで構成されています 1. アヒムサ(非暴力)→ 言葉や態度、思考でも“傷つけない”こと。 2. サティヤ(正直)→ 自分の心にも、他人にも嘘をつかないこと。 3. アステーヤ(不盗)→ 物だけでなく、時間やエネルギーを奪わないこと。 4. ブラフマチャリヤ(禁欲)→ 本質に向かうために、エネルギーを整えて使うこと。 5. アパリグラハ(不貪)→ 執着せず、必要なものだけで満ちること。たとえば、イライラしてキツい言葉をぶつけそうになるとき、「今の自分はアヒムサに反していないかな?」と少し立ち止まってみる。誰かに合わせて本音を言えないとき、「サティヤ=自分にも正直に」と思い出してみる。そんなふうにヤマを意識することで、マットの上じゃない時間のヨガの練習になる。完璧じゃなくていい。忘れる日も、できない日もある。でも、意識するだけで、ちょっとずつ世界の見え方が変わってくる。次回は、ヤマと対になる「ニヤマ(勧戒)」について書いてみたいと思います。#平岸#ヨガ #アシュタンガヨガ#ビギナーヨガ#ヨガ哲学